風が通り抜ける心地よい開放感のある吹き抜けには、大きく太い丸太の化粧梁。
リビングに設置された薪ストーブも存在感があり、冬も暖かく過ごせます。
施主様のご希望で、書斎も作りました。書斎の棚や机は作業しやすいよう完全オーダーメイドで造作しています。
開放感のある吹抜けには憧れるけれど、寒さ対策が気になる方も多いのではないでしょうか。
• 断熱性
Ua値(※1)を0.3、C値(※2)を0.2以下にしたいと、具体的なご要望がありました。
※1:Ua値とは、簡単にいうと断熱性能のことです。家から逃げる熱の量のことで、値が小さいほどエネルギーが逃げない=省エネ住宅ということになります。0.5~0.6以下で省エネ住宅とされています。
※2:C値とは、簡単にいうと気密性のことです。5c㎡以下であれば高気密といわれています。
• デザイン
o 西側に緑が多くあるので、景色を取り入れる大きな窓がほしい
o 空間に広がりがほしいのでリビングは吹き抜けにしたい
o LDKは対面キッチンで一つの空間にしたい
o 吹抜けの上はオープンスペースでリビングを見渡せる空間にしたい
軽井沢の気候は、冬の寒さだけでなく、湿度が高いことも大きな特徴です。
そのため、軽井沢の家は寒さと湿気という非常に厳しい環境に対応しなければなりません。
ただ断熱性能の高い材料を使っただけではだめで、「断熱」「気密」「換気」のバランスを考えた計画が必要です。
湿気を吸いやすい繊維系の断熱材はカビの原因にもなります。
湿気を吸わない断熱材を取り入れて、寒さと湿気に強い断熱構造にすることが重要です。
希望のデザインは重視しつつ高い断熱性を保つために、下記のような施工を行いました。
断熱材は繊維系のものは避けて、冬暖かいだけでなく湿気にも強い素材にしています。
Ua値を微調整し、修正しながら検討
当社ではUa値の計算を社内で行っています。そのため、間取りや窓のサイズなどを何度も微調整しながら、より高い断熱性能を検討しました。
これらを実施して、大きな吹き抜け空間を取りながら断熱性能の高い家を実現しました。
<ゼロ・エネルギー住宅(ZEH・ゼッチ)項目>
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