施工実績

吹き抜けが心地良い、ゼロ・エネルギーの家

作成者: セイケンハウス|2020.07.15

風が通り抜ける心地よい開放感のある吹き抜けには、大きく太い丸太の化粧梁。
リビングに設置された薪ストーブも存在感があり、冬も暖かく過ごせます。
施主様のご希望で、書斎も作りました。書斎の棚や机は作業しやすいよう完全オーダーメイドで造作しています。

 

あこがれの吹抜けでも寒さに負けない住宅

 
開放感のある吹抜けには憧れるけれど、寒さ対策が気になる方も多いのではないでしょうか。
こちらの施主様も、デザインはこだわりつつ、機能性、とくに断熱性にこだわりを持っていらっしゃいました。

お施主様のご希望


• 断熱性

Ua値(※1)を0.3、C値(※2)を0.2以下にしたいと、具体的なご要望がありました。

 ※1:Ua値とは、簡単にいうと断熱性能のことです。家から逃げる熱の量のことで、値が小さいほどエネルギーが逃げない=省エネ住宅ということになります。0.5~0.6以下で省エネ住宅とされています。
※2:C値とは、簡単にいうと気密性のことです。5c㎡以下であれば高気密といわれています。

• デザイン

o 西側に緑が多くあるので、景色を取り入れる大きな窓がほしい

o 空間に広がりがほしいのでリビングは吹き抜けにしたい

o LDKは対面キッチンで一つの空間にしたい

o 吹抜けの上はオープンスペースでリビングを見渡せる空間にしたい

 

軽井沢で押さえておきたい断熱ポイント

 

軽井沢の気候は、冬の寒さだけでなく、湿度が高いことも大きな特徴です。
そのため、軽井沢の家は寒さと湿気という非常に厳しい環境に対応しなければなりません。
ただ断熱性能の高い材料を使っただけではだめで、「断熱」「気密」「換気」のバランスを考えた計画が必要です。
湿気を吸いやすい繊維系の断熱材はカビの原因にもなります。
湿気を吸わない断熱材を取り入れて、寒さと湿気に強い断熱構造にすることが重要です。

 

セイケンハウスが実現した、断熱性の高い快適な家

 

希望のデザインは重視しつつ高い断熱性を保つために、下記のような施工を行いました。

  • 断熱、気密工事の精度を高めるため、外壁下地から気密テープを施工
    より隙間を無くすために、下地の段階でベニヤ板のつなぎ目に気密テープを施工しました。
  • 総2階ではなく、勾配屋根の吹抜けにして天井の容積を削減する
    吹き抜けの天井の空間が広いと、1階の空気が暖まりにくくなります。開放感はのこしつつ、空気が暖まりやすくするために、屋根の勾配を利用して上部の空間を狭くする設計にしました。
  • サッシは樹脂サッシのトリプルガラスとし、引違のサッシは採用しない
    金属サッシよりも断熱性能が高い、樹脂サッシを採用。引違の窓だとどうしても隙間ができてしまうため、突き出し窓にしています。
    また、トリプルガラス(3枚のガラス)にして、結露もしづらく、大きな窓でも熱がにげにくい構造にしました。


湿気を吸いづらい断熱材

 

断熱材は繊維系のものは避けて、冬暖かいだけでなく湿気にも強い素材にしています。
Ua値を微調整し、修正しながら検討
当社ではUa値の計算を社内で行っています。そのため、間取りや窓のサイズなどを何度も微調整しながら、より高い断熱性能を検討しました。


これらを実施して、大きな吹き抜け空間を取りながら断熱性能の高い家を実現しました。

 

<ゼロ・エネルギー住宅(ZEH・ゼッチ)項目>

  • UA値(外皮平均熱還流率) 0.3W/㎡K
  • C値(気密性能:相当隙間面積) 0.17㎠/㎡
  • 地域型グリーン化事業(高度省エネ型)ゼロ・エネルギー住宅
  • 省エネルギー等級5

ぜひご相談ください

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