断熱などの性能を高め、冷暖房のエネルギー消費を抑える「エコ住宅」への関心が高まっています。
エコ住宅に関する補助制度や控除も毎年刷新されていますので、今回はエコ住宅建築で重視したい補助金と控除についてご説明いたします。
適用の条件や、注意点をなるべく簡潔にお伝えしたいとおもいます。
今回ご紹介する補助・控除
・地域型住宅グリーン化事業
・ZEH支援事業
・ローン控除
地域型住宅グリーン化事業とは、省エネ住宅や耐久性の高い家を地域の工務店で建築したときに使える補助金です。
地域の中で木造住宅の関連事業者が5社以上のグループを作り、国土交通省の採択をうけた事業者がお客様に提供できる補助金になります。セイケンハウスも採択をされているので、補助金を受けることができる工務店です。
<適用条件>
補助金が受けられる建物と補助額上限が下記になります。(来年度について内容が変更になる場合もあります)
1. 長期優良住宅 110万円
2. 高度省エネ住宅 70万円
3. ゼロ・エネルギー住宅 140万円
4. 省エネ改修型 50万円
その他に地域材活用や3世代同居、子育て世代加算もあります。
<注意点>
・単年度予算で計画されていますので申込の時期や完成までの期間など制限がある
・グループで採択を受けるので補助金が使える枠に限りがあります。採択の棟数の上限に達したら終了となります。
・補助金申請の条件を達成するためには、建物の性能を上げる必要がある場合もあります。そのため、コストが上がる場合もある。
・建物の性能を第三者に評価してもらう必要がある。
補助金申請のためには長期優良住宅や省エネ住宅の条件をクリアする必要があります。そのため、建築費用を安くするためにご活用いただくよりは、「住宅性能をより高める」ために補助金をお使いいただくと良いかもしれません。
また、使える採択の棟数に上限がありますので、活用をしたい場合は早めに担当の工務店にご相談することをおすすめします。
<申請方法>
個人の申請ではありませんので、複雑な手続きを行っていただく必要はありません。
国土交通省に採択されたグループから申請する必要がありますので、ご担当の工務店が、採択グループに入っているか、枠がまだ空いているかを確認ください。
申請は全てWEB上で行います。
工務店から申し込みをすると、申請機関から建築主へ確認メールが来ます。
そこで認証をすれば後は工務店が申請の代行をしてくれますので安心です。
正式名称はネット・ゼロ・エネルギーハウスと言います。
建物の断熱性能を上げて家の中でのエネルギー消費も抑え、
太陽光発電で家の中で使うエネルギーを計算上ゼロにした住宅に適用される補助金です。
<適用条件>
ZEH支援事業にも3つのパターンがあります。
ZEH 補助額55万円(2022年度予定)
ZEH+ 補助額100万円(2022年度予定)
先進的再エネ熱等導入支援事業 90万円
<注意点>
工務店がZEHビルダーに登録されていることが、申請の条件になります。
エコ住宅の建築をご検討される際は、担当工務店がZEHビルダーに登録されているかご確認いただくことをおすすめします。
<申請方法>
ZEHビルダーが申請をしますので建築主はサインと印鑑証明の用意で大丈夫です。
銀行から住宅ローンでお金を借りた場合、一定の条件で所得税が控除される制度です。
来年度(2022年3月)からは控除期間が13年で年末残高の0.7%を上限として控除されます。
<適用条件>
新築住宅の場合は長期優良住宅や省エネ基準など住宅に適応
所得が2000万円以下
<注意点>
建物性能が、控除対象に適応しているか確認が必要です。
<申請方法>
会社員の場合、1年目は確定申告が必要です。
それ以降は会社が申告をしてくれます。
弊社では、ご希望の住宅建築に活用できる補助金があれば、ご紹介して希望を伺っております。
しかし、建築会社によっては施工主さまから希望を言わないと適用されないケースもございます。最大100万円の補助額のものもあるので、事前に知っておくことでさらにより良い住宅づくりの実現につながるのではないでしょうか。
住宅やそれに関する補助金について、知りたいことがありましたらお気軽にご相談ください。
◆ 子育て世代・若者世代の住宅に関する補助金も紹介しています